Log97

2010/12/01(水)

神戸大三号機

朝メールを開けたら大久保氏からテストの結果が届いていた。今回の製作ポイントは耐発熱マグネットである。初号機、弐号機とも補強リングが割れたのだが、取り出したマグネットには溶けたスタイキャストはべっとり付着していた。当然、リングも割れる様な厚さでは無かったため、発熱が顕著でスタイキャストが溶け出し、ワイヤー間のバインディングが無くなり応力がリングに集中したのでは無いかと推測した。

従って、改良点は①コイル長を短くしてインダクタンスを落とし、パルス幅を短くする、②発熱に強いエポキシを使う、の2点である。特にエポキシを変えたのは心配なので磁場が出せたことにより第一段階はクリアできたというところである。これで長寿命に出来たと思うのだが。

2010/11/30(火)

岡くんの送別会

岡くんという名前はここには初登場だが、送別会ネタで初登場とは皮肉なものである。岡くんはサッカーに参加しないから登場機会は限られているし、そもそもが徳永研のポスドクだったのでしょうがないといえばしょうがない。しかも京大から来て7ヶ月しか経っていないのに東工大に転出することになったので初登場が送別会となってしまったのである。

でも良い味は出していたのでもうちょっと強磁場におっても良かったかな。今日も別れを惜しみつつ深夜まで話をしていたが、話題は転々としつつもシリアスな話になっていき、ドクターに進学する人の心構えを説いたり、研究会や学会のセッションの雰囲気についての話になった。「学会発表の9割はカスや」と最後は毒を吐いていたが、こんな良い味を出せる人材はなかなか得難いのではないか。岡くんの将来に栄光あれ。

2010/11/29(月)

シンポジウムの一日

今日は朝から山上会館で定常強磁場のシンポジウム。一番心配だったのがお客さんの入りであったが、結構集まってくれた。あまりにも暖かい会議室のうえ、暗いので時々睡魔に襲われつつ午前を乗り切った。昼飯はどうするのかとマツオくんに訊いたら、カワグチさん推薦のアメ横の昇竜に行くとのこと。それならオレもと出かけたら、ちょうど会館の下で辻角さんに出会った。いまの職場は御殿下グラウンドの横なのでこれからも会う機会は多いかも。

辻角さんと別れてアメ横まで15分。人に訊きながら昇竜に到着するも行列が店の外まで続いていた。関西人は行列には拒否反応を起こすので、この時点であきらめかけたのだが、2号店が近くにあるというので行ってみた。こちらはすんなり座れて、オレはギョーザとチャーハンを頼んだ。知ってる人なら分かると思うが、今日の食事はこれで十分だった。

昇竜を出て、ビタールでコーヒー豆を買い、速攻で会館に戻り、午後のセッションをおとなしく拝聴。今日一番面白かったのは青木秀夫先生やったな。最近、理論の先生に対し思う事があるのだが、とりあえず青木先生の話は良かった。で、平和に終了し、5時半から懇親会だったのだが、恐ろしい事に6時にはいっさいの食べ物が無くなっていた。わずか30分で完食とは強磁場おそるべし。事実上の散会でキャンパスに戻ってきたがTXではNIMSの方たちと一緒になった。高増さんが元気になってたので、それが今日の一番の収穫やったかも。

2010/11/25(木)

音楽の夕べに向けて

上床研が練習をすると聞いたので見学に行った。大人数で息を合わせながら音楽を奏でるというのは何やら新鮮に感じた。「こんな雰囲気も結構エエかも」と思ったが、これは上床研やから出来るのであって、強磁場ではちょっと空気が違って恥ずかしいかな。上床研は日曜日に集中練習をやるらしいが、どこまで仕上がるか楽しみや。今でもちゃんと音楽になってたけどね。

今日は新物質も練習日らしい。そちらは見に行けなかったが、噂では巨匠の演奏はすごいらしいのでたいへん楽しみや。プログラムもほぼ固まってきたので近いうちに皆さんにお知らせ出来るでしょう。さあ出演者のみなさんはあと一週間、寝る間も惜しんで練習してください。

2010/11/24(水)

晩飯がおかしい

今週は火曜日が祝日だったためか食生活が乱れている。月曜日は空港で買った鯖寿司、火曜日はお好み焼き、水曜日は焼きそばという風で白いご飯を炊いてない。明日は餃子の予定なのでやっと白ご飯が登場する。月曜日に作った大根の味噌汁はおいしかったがそろそろおしまいなのが残念。お腹をすかせてスーパーに行き食材を買うのは良くない。

次のイベントは12月3日の「音楽の夕べ」。ようやく出演者と曲目が出そろったのでプログラムを作り始めた。プログラムは無くてもポスターは貼った方が良いと菱沼ネエさんからのアドバイスがあったので全部のエレベーターに貼ってきた。

2010/11/22(月)

これは何か人智を超えた

家からメールが入ってた。またマックが消えてるらしい。こないだ買い替えたばっかしやのに。前のiMac、Mac Book、新しいiMacと三連発。我が家には何か人智を超えたフォースが渦巻いていて次から次へとパソコンを壊していくに違いない。あー辛い。

今日は実験室でも壊しモード。内コイルのテストの第3弾。今回の補強リングは壊れない自信があったので、内側にダメージを与える結果になるとは読めた。磁場もほぼ予想通りの50テスラ程度で終わった。

発熱が邪魔になったもののだいたい予想通りで壊れたため、次が内コイルの最終テストである。次のコイルか元のコイルのどちらかで勝負やな。

2010/11/17(水)

かなり変形

昨日のコイルをばらして取り出した。今回はパット見ただけで分かるくらい変形している。でも見間違いという事もあるので指で撫でてみたらやっぱり膨らんでる。でも錯覚という事もあるのでノギスで測ったら出ました。中心付近がφ38.35で端がφ37.97なので約1％も変化している。やはりこのパイプではこのあたりが限界らしいのでテストはあと2回。

2010/11/16(火)

Macと毛

Apple Storeのおねえさんに「なんでウチだけ壊れるの？」と訊いた。「動物飼ってはります？」「犬も猫も」「もしかしたらペットの毛がファンにからまって壊れたかも」これからはファンを掃除せんといかんらしい。

先週買ったタマネギとジャガイモが残ってたので使わんといかん状況でスーパーに行き、衝動的にカレーを作ることにした。いったんカレーを作ると、朝昼晩と延々カレーになるので作るタイミングは慎重に選ばんといかんはずやのに衝動的に作ってしまった。というわけで今週はカレーの嵐。朝カレーってイチローみたいやと思ってたのだが、どうやら御本家はもう朝カレーはやめたらしい。

今日は内コイルのテスト第2弾。10φの5Lで従来の内コイルを越えられるかがポイント。目標は50テスラ越え。結果は引き分け。途中の変化が激しいので従来型の判定勝ちかも。明日分解しないと分からんが、たぶんテストの5番目はスキップするのでは？

2010/11/15(月)

iMac&Mac Book死亡

我が家のiMacがついにお亡くなりになった。たぶん2004年製なのでもう仕方が無いのだが、2年前の夏にはApple Storeに持ち込んで電源部の交換で持ち直したので今回も持って行った。前回は結構まじめに対応してくれて、交換も無料だったのだが今回は見もせずに「サービス期間は終わってるので無理」とつれない態度だった。こちらも既に新しいiMacを購入していたので粘ることもせず、「中のデータが取れたらOK」と大人の対応をした。「それよりもこちらを何とか出来んか？」と出したのが2006年製のMac Book。これはiMacが死にそうなのに気づいた時にバックアップに使ったのだが、新しいiMacが届く直前に勝手に画面を暗くして反応をやめていたのである。こちらが直ればデータも入ってるしほぼ満足だったのだが、結局こいつもロジックボード交換が必要との事で5万円くらいかかるというのであきらめた。

最終的には2台のMacからハードディスクを外して持ち帰り、そこから必要なデータを読み込んでやりたかったことはやれた。しかし、Apple Storeにパソコンを持ち込んでたのはオレくらいで、ほとんどがiphoneかipodの客やった。Appleはもはやパソコンの会社ではないんやな。

2010/11/11(木)

ほーら膨らんでるやろう

火曜日にテストしたコイルを取り出した。テストでは爆発が起こったわけではなく、コイルパラメータの異常のみでやめたのでどこかが変形しているのでは無いかと期待しつつばらしてみた。もしかしたらひび割れくらいは見つかるかと思ったが実際はきれいなものでパッと見ただけでは何も無い。

テストをやめたのは間違いやったか？という疑念を抱きつつ外径を測ったらちゃんと変形していた。端がφ37.92なのに真ん中はφ38.06もある。うまいこと寸止めで終われたと言うことやな。

Special Thanks to: ソザイヤＰＯＭＯ

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