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2005/08/03(水)
柏は一段落、次は大阪
午前中は、昨晩のまとめなどがあり、向井さんと話をする。CRを入れる事も含めて自分でやる方向で考える事にした。CRに使える適当なコンデンサーも周りで見つからないので、阪大でも探してみよう。まあ、この方が自分で作る電源という感じで良いのだが、ビギナーには敷居がどんどん高くなる感じでもあるわな。

てなわけで、午後には大阪に向けて移動開始。明日は、菅君のD論審査でもあるのでタイミングは良いのだが、どうも体調が良くない。夏バテ?


2005/08/02(火)
高校総体?
柏駅で朝のバスに乗ったらいつもと様子が違う。若者が多い。早朝のバスなので、たいていは全員が座れるのだが今日はいつものおっちゃんも立たざるをえない事態になった。そこで頭に浮かんだのが昨日のなぎなた部。もしかしてこの若者は総体関係者?とすると行き先は柏の葉公園?答えは大正解で、皆さん税関研修所前で降りはった。でも、総体に行く若者が座っておっちゃん達が立っているのも変な話やで。

さて今日は電源修理の日。火曜日は強力な助っ人中沢さんの来られる日なので、向井さんと一緒に問題のあるところを洗い直していった。パルストランスは要交換。HVパルサーの同軸ケーブルも交換。しかし、シャープナーは大丈夫。さらに制御盤もOKであった。したがって、即日復旧可能との結論に達し、昼から作業開始。その間、オレは概算要求資料を作っていたのだが他の仕事もいろいろ舞い込みなかなか進まない。そうこうするうちに松尾君が磁場を打ち始めたというので、C棟に。

小さい磁場から打ち始めたが、1kVではどうもクローバーがかからない。しかし、磁場を上げるとかかる。3kV、5kV、7kVとOKであったが9kVではまたまたクローバーがかからなくなった。このエネルギーでかからないと磁場がフリー振動するために発熱が大きくなり待ち時間も長くなる。これは痛い。メインスイッチの空気圧を下げてみる。が、やはりダメ。もう一度同じ条件で試してみる。やはりダメ。仕方がないから空気圧を下げる。すると今度はスタートでダイバージョンがかかる。もう一度やってもダメ。中間の空気圧にしてもスタートでかかる。最終的には、空気圧のOUTを流さないようにしてINの加圧だけで空気圧を制御してもう一度やってみたら成功であった。とりあえず、うまく放電する条件があることは分かった。ということで、10時も回りかけなので向井さん、中沢さんとバスで帰る事にした。遅くまでお疲れ様でした。さすがに高校生は乗ってこなかった。


2005/08/01(月)
どすこい
伊丹空港の搭乗口。でっかい図体のお兄ちゃん達がうろうろしている。Tシャツの胸には近大相撲部と書いている。げっ、同じ飛行機かと不安になる。【不安その一】こんな重たい人たちが乗ると飛行機が飛びにくい。【不安その二】もし隣の席に座られると圧迫され、暑苦しくもあるだろう。結局10列くらい前に陣取ってくれたので、暑苦しい不安はなくなったのだが、ちゃんと飛ぶかはまだ不安。こちらの気持ちも知らずに、みんなパンをぱくつきながら、入ってきた。食うのも修行の内とは言うが。

たぶん彼らのせいだろうが、だいぶ遅れて羽田着。柏行きのバスに間に合うように走った。切符を買ってバス停に着くとちょうどバスが来たところであったが、ここでも団体といっしょになった。今度はなぎなた部の女子高生の団体だったので、暑苦しさの心配はない。引率の先生が抑えを効かせていたので騒がしくもなく、良かった。柏の葉公園にも看板が出ているが、もしかして全国の高校生は柏市に集結しているのか?

QSS04の細かい修正をして、プログレスに発送した。まだ問題はあるかも知れないが一応これで手を離れた。残るは、概算要求資料と外部評価資料である。明日から、向井さんに来てもらうし、明明後日は菅君の公聴会があるしでまだまだ楽にはならず。そういえば和田さんが復帰していた。おかえりなさいです。


2005/07/30(土)
シベリアンハスキー
そういうわけで、阪大である。昨日は余りの痛手でよく分からなかったが、今日になって考えていくとトラブルの形が見えてきたような気がする。朝イチに東京で向井さんから電話をもらい、症状を説明して現場を見に来てもらう日を火曜日にしてもらった。吹き飛んだ部品は間に合わないが、と話をしている内にそれなら阪大の古いスイッチから部品を取ってくれば何とかなるのではと思いついた。とは言え、洗濯の最中だったので、それを干し終わってから羽田に向かい伊丹に着いたのが昼過ぎ。やはり暑い。

昼飯を食ってから作業開始である。最終的に、シャープナーを5個と、パルストランスを4個を取り外した。以前は、極限センターの部品が調子悪くなった時に同じようなことをやっていたが、所詮は豊中キャンパス内の移動であった。今回はそれを東京ー大阪間でやっているのだから距離にして約1000倍である。たいへんなものである。夕暮れ時になって作業は終了した。宅急便に運ぶための荷造りをして帰途についた。

石橋から阪急電車で帰るのだが、ふと自分がどこからどこに向かっているのか分からなくなった。まじで。あまりにもふらふらしているため帰巣本能が失われてしまったのか。昔飼っていたシベリアンハスキーも一度脱走すると逃げたきり二度と帰ってこないと言われたが、こんな感じで自分がどこに帰っているのか、いや帰るのか行くのかさえも分からなくなってるんとちゃう?でも、我が家の犬はこんなんばっかりやけどね。

電車の中は、他にもいろいろと考え事ができる良い空間である。で、今回のトラブルについても自分なりの推測が出来た。まず、ギャップスイッチにとって10ミリ秒近くの放電はやはり厳しい条件であり、流れにくかったのであろうと思う。そのために、このトラブル以前からスタートでダイバーションに流れるミスファイアが頻発していたのではないか。それを防ぐためにダイバーションの空気圧を上げて行ったが、次に電流は行き場を失いトリガー系に逃げてきたのでは無いだろうか。対策としてはCRを並列に入れて電流を切らさないようにするのが一番だろう。空気圧を落としてもトビやすくはなっても切れやすさは同じだろう。もしそうならば今日、準備した部品では足りない。制御側にダメージが無いかも心配だし。


2005/07/29(金)
こいつは痛い
いろいろな事が片づいて気楽な週末を迎えるはずだった今日のオレ、まさかこんな事になるとは。

プロシーディングスの編集作業は大詰めである。昨日送っておいた目次案に意見が帰ってきた。「そんな目次ではあかんやろう」ということでもう一度作り直し。それをさらに修正してだいたい出来上がり。週末にタイトルの形をそろえれば出来上がりか。

レフリーを頼まれていた論文も足かけ三日間考えて感じがつかめた。レフリーコメントを書いて編集者に送った。

さて、プロシーディングスの仕事は終わっていないけど、小埜君の実験があるのでC棟に行って一緒にやっていた時に、思わぬ展開が待っていた。まず50Tの磁場でデータが取れる事を確かめて、いよいよ67Tで行こうと磁場をうった時、遠くでバーンという音と制御盤のトリガー部の付近でバチッと火花が出た。なんかおかしい。磁場は50T程出たところで電流が抜けているような波形やし、マグネットが壊れている雰囲気もない。とりあえず1kVくらいで磁場をうってみようかと試したが、充電はするものの放電できない。トリガーが入ってない感じだ。これは制御側の問題かマスターギャップに問題が起きたか?と思い地下ピットに降りてみるとマスターギャップの箱につながっている同軸ケーブルがパンクしているしトリガーケーブルに黒い煤が付いている。その下の筐体に電流が流れたような痕跡もあった。ふたを開けたところ差動リアクトル?がパンクしていた。理由は分からないがメイン電流が流れ込んだようだ。これはオレでも直せない。向井さんに電話をしたが今日はもう帰宅したらしい。明日連絡をくださいと伝言を頼んで、部屋に戻った。やっと実験に集中できる環境となりつつあった時期だけに、こいつは痛い。

今晩はやけ食いでいこう。


2005/07/28(木)
texマスターへの道
昨日の暑さはどっかへ行ってしまい、今日は元の涼しい柏であった。今日の仕事はプロシーディングスの目次作りであったが、こんなに大変な物とは思わなかった。そもそもが送られてきたフォーマットがtexファイルなんで、これを使いこなす事自体が大変。最初は「タイトル」「著者名」「順番」を送れば良いのだろうと思っていたから、大違い。結局、全員のtexファイルから必要な部分を抜き出しはめ込んで行った。しかし、それぞれの行の長さは見ながら調整しないとあかんみたいやしちょっと大変。やり始めてもコマンドがさっぱり分からんので「沢井君、この逆スラッシュ何?」「あぁ、それは¥マーク」「cF、cL、cM、cR?逆スラッシュdf?textsc?」「あああああああああああああ」と頭を抱えながらも試行錯誤を繰り返していく内に雰囲気は分かってきた。最後は、「あっ、こいつここのコマンド間違えてるやんけ」と言えるくらいにはなって、夕方、ようやく67件の論文の目次を作り終えた。ずっとディスプレイをにらんでいて吸い込まれそうな感覚だったので、今日もソフトをやった。

あとは、レフリーレポートを書かなあかんと考えていると、ゴンという音とともに衝撃が突き上げ、微妙な横揺れが長く続いた。ミシッとかいう音は気持ち悪いもので、こんだけ大きな建物なら変な音させるなよと思いながらずっと中腰で考えていた。もう10年になるが阪神大地震の経験があるため、揺れに対しては人一倍びびってしまう。どうやら大丈夫のようやなと安心して再び考え出したら、良い考えが浮かんだ。ちょっと鳴海君に聞いてみようと部屋に行ったが、一時帰宅とのことで、沢井君に伝言を頼んで帰った。最近、帰りのバスからきれいな電車が見える。「つくばエキスプレス」である。あと一ヶ月弱である。楽しみや。


2005/07/27(水)
柏も暑い
台風一過ですわ。空気が澄んでいて、久しぶりに柏キャンパスの富士見通りからきれいな富士山が見えていた。冬以来なので黒い富士山に変身していた。気温の悪口を言ったからであろうか、今日は夏らしい暑さであった。しかも風が強く、窓をすかしておくと勝手に風で全開になるため恐ろしくて開けてはおけない。というわけで、クーラー出動。

7月も終わりが近づいてきた。なぜか数々の締め切りが7月末日である。その内のひとつ、QSS04のプロシーディングスをまとめている。自慢ではないがオレはtexが分からない。分からないのに編集委員長である。それでもコンパイルして中身をチェックしてくらいは出来るようになった。といっても、沢井君の世話になって初めて可能になったのだが。当然、ややこしいことになるとすぐに沢井君に投げている。できれば丸投げしたいくらいだ。でもこんな経験もそうそう出来るわけではないので苦しみも楽しみながらやっている。第一、ここまで来てたら何とかなるやろう。

もうひとつの締め切りは外部評価に必要な個人資料。途中まで書いて行くと、博士論文の題目を書くところがあった。そんなん覚えてないがな。だいたいこんな感じやったら題目も言えるのだが、正確には無理。論文は阪大に置いたままやしなあ。それ以外の部分を埋めれば良い事は分かっているがまだ出来ていない。というのも、こんなオレに追い打ちをかけるように概算要求の仕事がやっぱり来るし、さらに他からレフリーせんかいと論文を送られてくる。やれることからやっとこ。

でもその前に、せっかくの暑さだからソフトボールをして体調を整える。気分転換もできて少しは仕事が進んだ様な気がする。昼間はあれほど暑かったのに夜になると結構涼しい。やっぱり、暑さは大したこと無いな柏は。


2005/07/26(火)
台風来る
昨晩、東京に戻ったちょうどその瞬間に夕立のような大雨に遭い、濡れネズミとなった。今朝も引き続き大雨であった。こんな時は地下街を使えるのがうれしいと思い入り口まで走ったのだが、なぜか閉まっていた。6時に開くはずなのに、ついていない。地上を歩いていると既に靴の中が濡れてくる感触があった。電車、バスを乗り継いでいる間は良かったのだが、税関研修所前で降りたあとが良くなかった。風雨が強まり、研究所の敷地内に入った頃には横から降る始末。自室に着いたらすべての服を着替え、完璧なクールビズに変身した。

今日の仕事は、先週渡された新しい経費要求の書類を作る事とプロシーディングスのまとめ。それから外部評価用資料も作らないかん。経費要求は出来たけど他はボチボチ。館内放送では台風が来るから早く帰れと勧めてくれるが、雨も全然強くないし、朝来たときの方がよっぽど台風らしかった。それでも、皆さんバタバタと帰って行くみたいで、3時過ぎには落ち着いた雰囲気になった。それからもちょこっと仕事をしてから、夕方からは9Lマグネットの磁場出しをした。最後は9kVで57Tを出せたので満足。ほんまに台風が来たら嫌やから、オレもラス前のバスで帰った。でも東京に着いたら雨は止んでた。


2005/07/25(月)
暑い大阪
週末に自宅に帰ると郵便物がたまっている。久しぶりに落ち着いて整理していると、車の保険代が未払いであるとの葉書があった。そういや払った覚えもないが払えと言われた気もしない。はてな?確か、保険の証書が送られてきたとき中身を開けずに車のダッシュボードに入れてしまったが、その中で払えと言ってるかも知れない。探してみると案の定、振り込み用紙が入っていた。支払期限が6月30日。まだ間にあうんやろか?と思いながらコンビニで支払いを済ませて、今日は阪大でお仕事。

郵便だけではなく、阪大での仕事もたまっている。今週も落ち着いては出来ない。8月になれば出来るだろう、出来ると良いなと思いつつ、今日は準備的な作業をした。急冷3号機は内コイル内と内外コイル間の半田付けをして絶縁物をスタイキャストで止めた。ここまでしておけば来週の金曜日に組み上げる事ができる。そしてその次の週に磁場テストであろう。急冷4号機は内コイルの外側を巻くためにザイロンの整形とFRPの接着をした。これも来週の内に仕上げたい。急冷マグネットは、5号機まで用途が決まっており、リザーブを考えると6号機まで作る必要がある。X-3も次の作業待ちの状態であり、来週せないかんやろうな。ただ、救いはSPring-8は夏休みなので慌てて無くても良い点である。

それにしても暑さといえば大阪である。太陽光線には悪意を感じるし、地面から立ち上ってくる熱気がまたたまらん。長年これを経験しているため、柏は涼しい。クーラー要らん。大阪とは5度低い感じである。


2005/07/22(金)
磁場はOK
というわけで、ゴロ寝のおかげで6:30に目が覚め、もう一度ファイルを調べなおした。が、やはり見つからない。ちょうど去年こっちに移ってきた頃にパワーブックを使っていたので2ヶ月間くらいのファイルがまだそれにあるようだが、パワーブックは自宅に置いてあるし、これはお手上げやな。他の所は埋めておいて、濱田さんに泣きつくか?それともファイルを開けずに「締め切りっていつなん?」ととぼけてみるか?最悪、分担者に電話かな?などと考えながら埋められるところは埋めた。そうかもしかして、試しにプリントアウトしたものが紙ゴミの所にあるやも知れんと探したらビンゴであった。これで完成したので濱田さんに提出して、こいつは終了。

さて、明朝は神戸に行かねばならないので、今晩は遅くまでは居れない。早めに磁場テストを始めた。まずは1kVでOK。いきなり最大というのも怖いので、次は5kVで。この選択は正解で、これでリミッターが壊れていることが判明。さらに、磁場が水曜日より良く出ている。電極が良くなったからであろうか。このまま10kVだと72Tくらい出ることに。それではダメージが大きいので、まず9kVでチェックした。結果、65Tくらい出ていたので、実際使うならこんな所でどうよ?と小埜君に問いかけていたら嶽山さんがやって来て、「行け行け」。じゃあ妥協して9.5kVで挑戦。67Tくらいでマグネットもクライオも無事。というわけで、無事磁場テスト終了。成功を祝して昼飯に出かけた。前から気になっていた「和菜の店もえぎ」である。かなり混んでいたようであるが1時も過ぎていたので入ることはできた。味は薄めで、まあ期待通りであった。

本日の予定が早めに終了してしまった。あとは、羽田に向かう途中で三菱電機の山根さんに見積書をもらえば良いのだが、1時間ほど余裕があったのでソフトボールで体を動かした。水曜日にできなかったしねー。


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