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2008/10/10(金)
一般公開もやる
コイルの仕事を久しぶりに始めているが、久しぶりはいかん。いろいろと忘れていることがあって、どうやったっけ?と考えながらの作業が続く。基本は新しいコイルのための作業をやっているのだが、そうこうする内にいつも使ってるタイプの在庫も無くなるし、いくら手があっても足りひんで。

そんな状況の中、一般公開が近づいてきた。今年はフライホイール電源を公開するのだが、見てもらうだけでは面白くない。ぜひとも見学者参加体験競技型の出し物を準備したい。で、準備にも手がかかるということで、やはりなかなかコイルは進まんな。

昨日は夜中に足がつって目が覚めた。もっと走らんといかんのやろうが、今週は雨であまり動けんかった。来週は、いろいろな委員会があって微妙にやれたりやれんかったりで今から欲求不満やな。


2008/10/08(水)
終戦ですな
残念なことではあるが、最近は打てんかったからな。なんか去年の春先を見ているような試合が続いていたので、こらいかんなと思っていたが今日も同じような展開になり結局負けてしもうたな。今日は松田研の歓迎会で途中経過も知らんかったんやが、食堂のテレビが放送している事に気付き、じっと見入っていると、みんな親切に「阪神ファンは見ない方が良いんじゃないですか」と声をかけてくれる。だいぶ阪神ファンのメンタリティが理解されてきたのは嬉しいが、結果も法則通りとは情けない。まあしかし、しゃあない。今年はこれで終わりや。また来年やな。阪神ファンにはストーブリーグの方が楽しいという人が多いし、オレも例外や無いし。

さて本業の方やが、900kJはとりあえず暫定的に今のやり方で使うことにした。注意点は以下の通り。

1:これまでと同じ充電電圧では1割強ほど磁場が増加するので、それぞれのマグネットの最大磁場に応じて充電電圧を設定し直す事。
2:これまで使っていたスタートボタンは使用不可。磁場発生には遅延パルサーのシステムトリガーを使うように変更した。
3:遅延パルサーのch.4は接地器を動作するために使用しているので触ってはいけない。不都合がある場合は連絡するように。

これまでより強磁場をカバー出来るようになったが、磁場を出すのは新たに設置するマグネットだけで、現在使用中のマグネットは同じ磁場で使用のこと。

ちなみに更新後のマグネットでは70テスラ測定が可能となる予定。


2008/10/07(火)
歯医者は続くよどこまでも
先週、歯型を取ったので、今日は治療した歯に金属が被るはずだった。しかし何度かトライした結果、今日は出来ないと言われた。先週と歯の向きが変わってるからと言われた。

歯の向きが変わるって、やはり理由はサッカーか?そう言えば最近ガンガン当たられる事が多いからな。手を踏まれる、向こうずねを蹴られる眼鏡は吹っ飛ぶという具合に毎日どこかを痛めてる。来週の治療まで無事でいたいものやなあ。


2008/10/06(月)
900kJの謎が解けた!かも
オレが柏に来てから900kJはずっと謎であった。ここの900kJバンクはフルに充電してもなぜか900kJにならなかった。オレのコイルをあちこちで使えば使う程、その理不尽さが目につく様になった。同じコイルだから違いは明らかで、阪大でもSPring-8でも磁場は出るのになんでここだけそんなに出えへんのやろか?と思い、限流抵抗やリアクトルをジャンプさせたりもしたが思うような効果は得られなかった。ニチコンさんに「なんか効率が悪いんやけど、おかしない?」と訴えても「まあそんなもんと違いますか」という答しか返ってこなかったりで、一応ぎりぎりで磁場も足りてるしこれはこんなもんという事にしとこかという気分にもなっていた。しかし、もう少し大きなコイルを作るようになってからはエネルギー不足は重大な問題となるし、最悪、コンデンサーを足してでも磁場が出るようにしとかないかんかとオレは再び立ち上がったのであった。

途中の抵抗が問題でないのならば、磁場が出る直前に充電したエネルギーがどっかに逃げてるんでは無いか?というのが今回の仮説で、標的はコンデンサーに並列で入れられている怪しい抵抗であった。実際、偶然にも先週の金曜日に徳永さんが実験していてトリガーのかけ方で磁場の大きさが変わる事が判明しており、この仮説が正しそうと思えるようになっていた。

ところが世の中はそんなに甘くはなく、今日、怪しい抵抗を外してみたが磁場の変化は無かった。回路図をにらみ、この抵抗以外に逃げるルートは接地器しかないんではないかという結論に達し、接地器をカメラで見ながら放電すると確かに磁場発生と同時に接地器が閉じる様子が見られた。それなら接地のトリガーに入れてる遅延パルサーを遅らせたらええやんと考えたのだが、この制御盤には接地用の遅延パルサーがついておらず、さらによく見ると磁場発生の0.12秒前に接地が始まっているようなのである。よくもまあこんな状態で使われてきたものよのうと驚きながら、他に使われているトリガーを制御盤にいれて接地を制御するという「蛇が自分の尻尾を食べている」ような気持ちの悪い制御でなんとか磁場がのばせる事になった。

たったこれだけの事を見つけるのに4年もかかったというのは情けない気もするが、いきなり接地器が働くというのは予想できひんで、ほんま。さあこれでロングパルスでも磁場が出せる事となったし、いろいろと面白い事が試せそうやし、マグネットも増やさんといかんなあ。ちなみに、これまでロングで55Tまでやったのが60Tまで、65Tまでやったのが70Tまでのばせる。ただし、それによって寿命が短くなるかも知れへんけどな。

これでまたひとつ強磁場の謎が解け、また一歩世界一へ近づいた。


2008/10/01(水)
年度の折り返し地点
そう、10月1日という事はオレがここに来て4年が過ぎ5年目が始まったという事である。まだまだ物性研初心者で、毎日を子鹿のようにびくびくしながら過ごしているオレだが、少しは慣れてきたところもある。特に今はやらねばならん事が山積みやから初心者と言ってばかりはおれんし。

やらねばならん事とは大から小に至るあらゆるマグネットであるが、今日の午後いきなり頭が開いた。久しぶりに昼サッカーが出来たためか、あるいは無理と思っていた工作が可能ではないかという話を川口さんとしたためか、きっかけは不明だが、いずれにしても試してみたいマグネットがいくつか頭に浮かんできた。なんで今までこれを試してなかったんやろう?と不思議に思うが、成功すれば飛躍的に磁場をのばせる・・・はず。これやからコイル作りはやめられへん、楽しいわ。


2008/09/30(火)
今日も雨
世の中、「アメリカの金融危機」だとか「オグシオが一日署長」だとかたいへんな問題がいっぱい起きてはいるが、オレにとって重大な問題はこの雨である。昨日に続き今日もサッカー無しの生活である。オレは昼休みのサッカーで充電しているため、こんなにやってないと今や充電切れ寸前である。オレは充電切れなのにお腹にはいっぱい脂肪が充電されていくのはなお理不尽である。頼みもせんのに台風も近づいて来るし、明日はどやねん。

ガソリンがやっと下がって来たな。昨日入れたらハイオクがリッター165円やった。まだ前より高いけど、もう下がらんかと思ってたから嬉しい。


2008/09/29(月)
どうなる金道研その2

これも新しいニュースではあるが、沢井君が来月から民間会社に就職する事となった。オレも沢井君も最初に考えていた方向とは異なる道に進む事となって、ある意味残念な部分はあるけれども、そしてオレの力不足を申し訳なく思いもするが、それでも良かったんと違うかとオレ自身は考えている。まあしかし、金道研の雰囲気を作ってた一人が居なくなるわけやから研究室に穴があいた感じがする。出て行く人ばかりが増えて、入ってくる人がおらんわけやから何やら寂しくなる一方や。

写真は、オレの日記に時々登場する大坪君。彼は来春、大阪付近に就職するらしい。どこに住んだらええか?と訊くので、神戸がええに決まってるやんと薦めておいたら下見に行ってきたらしい。これは三ノ宮駅の前とハーバーランドやな。こんな所には住まれへんて分かってるか?


2008/09/25(木)
どうなる金道研その1
もう言うてもエエらしいので言うんやけど、うちの鳴海君が今度、東北大に行くんですな。行くいうても出張や無くて、まあいわゆるご栄転というやつですな。たいへんめでたい事ですわ。物性研にいたのは結局3年半くらいかな。もうちょっと居て欲しかったけど、まあ色んな意味でエエ話やからな。

問題はこれからの金道研やな。多くの人が気付いているやろうけど金道研のきっちりしている所は全部鳴海君がやってくれていたからで、これから先はユルユルやで。共同利用も心配やし。サッカーばっかりやってるオレは役に立たへんし。こうしてみると物性研における助教の役割は重要やな。助教で研究室の色が決まると言っても過言では無いんとちゃうかな。

嘆いていてもしょうがないんで、今後は鳴海君の次の人を探さんといかん。誰か金道研の助教をやってくれそうな人を知りませんか。


2008/09/24(水)
飛行機に嫌われる
今朝もいつもの如く伊丹からの始発便に乗った。ところが出発時刻になっても動こうとしない。朝イチの便は時間が勝負みたいなところがあり、いつもはきっちり動き出すため今日は変やなと思ってたら、「エアコンシステムが調子悪いのでちょっと待て」という放送があった。エアコンぐらい動かんでもええとはいかんのか、続いて「コンピューターをリセットします」と来た。この辺りから、ほんまにエアコンけ?と気持ち悪くなってきたのだが、「ワシ、怖いから降ろしてくれ」と言うのもはばかられじっと待つ事30分。今度は、「右エンジンを回してエアコンチェック」「OK」「次に左エンジンを回してチェックします」というから、やっぱりエンジンがおかしいんとちゃうんけ?と不安が増す。結局、OKなので出発となり、おもいっきしびくつきながら飛んだ。とりあえず無事で良かったが、羽田に着いてもバスには乗れず、キャンパスに到着したのが11時になってしまう羽目に。

最近はどうも飛行機に嫌われている。この前も、東北地方の某空港から伊丹行きに乗ろうと空港バスで移動してたら、「伊丹便は欠航」というメールが入った。途中下車も出来ないのでそのまま空港に行き、「今なら戻りのバスもあるし、新幹線で柏までは帰れるがどないしよ?」と考えていた。と、そこへ同じ便に乗る予定だった団体さんのツアーコンダクターと思しき人の声が聞こえてきた。「これから皆さんはタクシーに便乗して戻ってもらいます。そしてホテルに泊まっていただいて明日の朝、迎えのバスで空港まで移動して朝の飛行機に乗っていただきます。タクシー代やホテル代が当然、航空会社が支払ってくれますが、ホテルでの飲み代までは出してくれませんのでお気を付けて」といった内容であった。それならオレもどないかならんか?と考え直し、カウンターに行き「伊丹便、欠航やてね」と話しかけてみたら「本日中にお帰りになるのでしたら、名古屋便に乗ってください。名古屋からの新幹線代はお出しします」と言われた。「よっしゃ、それで行こ」

名古屋の「セントレア空港」なんてこんな機会でないと行く事ない。まったく情報無しで降り立ったのだが、名古屋に出るには名鉄に乗るのが良さそう。ぱっと見たら特急と快速特急が止まっており、先発が快速特急。そちらに乗ろうと近づくと、全車指定席で別料金が必要と書いている。で、特急には一般車両があり運賃だけで良かった。快速特急の方がえらいとは分からんかったな。約30分後には名古屋に着き、すぐ来たのぞみで大阪に向かった。なんとかたどり着いたが、やれやれであった。

飛行機関連では、クレジットカード紛失、欠航、遅延と3連発をくらっている。もうええやろ。


2008/09/17(水)
ひさびさのコイル
現在製作中の大口径ロングパルスマグネットもようやく終盤をむかえ、今日は外コイルを巻いた。エエ感じに巻けたが、この後の問題がいくつかある。

一番外側の補強リングをこれから放電加工で抜いてもらう。いつ納品になるのか?
圧力含浸容器の大きさがぎりぎり。大きい物を作ってもらおうと見積もりを頼んだのに梨の礫である。
コンデンサー電源のエネルギーが足りない。10月に自分達で改造予定。劇的に良くなるはずだが。

今日はコイル巻きの途中で防災訓練。家所長が所長室からはしご車に飛び乗るというアトラクションがあると聞き、たくさんの秘書の方々が見物に来ていた。残念な事にあまり盛り上がることなくはしご車は終わっていた。せっかくやるんやから見る方もやる方も盛り上げたらエエのにな。

昨日書いたクレジットカードは無事戻ってきた。日本はええ国や。


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shiromuku(hu1)DIARY version 3.10