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2006/04/20(木)
熊の背中
今朝、研究室のミーティングをやろかと言ってたのだが、木曜日はM1が本郷に行ってる曜日なので中止。金曜日にした。で、その代わりにコンピューターにもてあそばれている内に三菱の宮田さんが見積もりを持って来た。経理課で詳しい話を聞いたが、やはり結構なお値段であった。だって消費税だけで4000万円やもんな。

昼からは所員会であった。新年度で気合いが入っているのか、今日は出席率が高かった。そして時間はやっぱり長かった。終了時刻は6時ちょっと前。いやーこれでは、仕事になりませんわ。

晩飯を沢井君と食べに行った。下宿にいるのかどうか、いても無事かどうか心配であったが、大丈夫そうであった。背中が痛くて動く事さえできず、寝込んでいたらしい。だいぶ復活していたのでもう良いのだろう。何はともあれ、元気そうで安心した。

ただ、食べに行った店には顔見知りの先客がいた。これを仮にU所長としておこう。あちらからはオレの後ろ姿がよく見えていたようで、会計を済ませていると奥から呼ばれたので行ってみると、あの熊のような後ろ姿は金道さんだってすぐ分かりましたよ、やて。それは熊に失礼やろ。


2006/04/19(水)
連絡されたし
昨日から沢井君が失踪中である。連絡はまったくない。こう見えてもオレは大変な心配性である。何度か電話をかけても出ない。昨日も今日もである。こうなると悪い事をいろいろと考えてしまう。体調が悪く寝込んでしまい、電話にも出られないのだろうか?そう言えば月曜に腰とか背中とかが痛いと言ってましたと研究室のみんなの証言もある。あるいは家族に不幸があり飛んで行ったのかも知れない。しかし、それならまったく連絡がない事も無いだろう。ならばもっと悪い事が起きているのだろうか、例えば、やくざに監禁されているとか彼女に監禁されているとか。以前に同じようなケースで、何がどうなっていても連絡をしてくれと念押しをしておいたので連絡が可能でしないとは考えにくいが・・・。

今日、阪大から至急の用件が来たので、無駄かも知れないがと思いつつ留守電を入れた。阪大には即座に連絡があったらしい。どうやら生きてはいるらしい。それを聞いて、ほんまに安心した。

オレは研究室の学生は自分の子供のように教育したいと思っている。この気持ちは年を経るごとに強くなっている。それはたぶん自分の子供を通じて、ほんまの教育が難しいのだと認識するようになった事と関係があるだろう。子供のように、とは実際の子供とは違うという事ではあるが、やはり連絡無しに姿が見えないのでは心穏やかにはいられない。

沢井君、オレは心配や。野暮用ならそれで構わへんから、連絡されたし。


2006/04/18(火)
捨てる
阪大の木村君にコイルを教えようとしている事は昨日書いた。その前から、金道研のメンバーにはオレの代わりとなってもらえるよう教えてきた。どこまで自分でやろうとしているかにより個々の捉え方は違うとは思うが、この数日間でオレは現在自分が持っている物はすべて捨てる決心が付いた。

オレが柏でやらないかん事は、「物性研以外では出来ない価値ある新しい事」であって阪大時代の延長戦では無い。しかし実際にやってる研究には金道マグネットが必要なんや。だから色々と手をかけてやって来たが、それで「新しい事」が犠牲になっては意味がない。今までに完成させた技術は全部メンバーに伝える。オレは全体を統括しながら100Tとロングパルスと新しいマグネット(こいつが曲者なのだが)に軸足を移す。真剣にマニュアルを書かんといかんなあ。そう、いつまでもオレが出しゃばってたらあかんのや。「古い葉っぱは枯れて落ちんと若葉が育たん」ちゅうのが自論やからな。

東野圭吾の本、29冊目「秘密」読了。いやー、泣けた。本を読んでこんなにつらい気持ちになるもんなんやなあ。広末で映画化されていたのは知ってたので乗り気でなく読み始めたが、ずっぽり入り込めました。やられてもうた、ちゅう感じですね。オッちゃんとしては身につまされる内容でした。正直、良かったのかどうか分からんけどごっつい影響はあったな。


2006/04/17(月)
コイル秘伝書

だいぶペースが戻ってきた。今日は70T測定用の1層目のザイロン補強をやった。ザイロンを巻けるように整形を谷口さんにお願いしている間に、この時間がもったいないから、普通の9層マグネットを巻こうと思い立ち、昼過ぎまでで一本巻けた。今年に入ってからの阪大でのマグネット作りは、ある程度の作業を木村君に任せられるように技術を伝授する目的で行われている。そう思ってオレのコイル作りをパターン化してみた。部品は準備できているとすると次の5つの手順がすべてである。
(A)コイル巻き
(B)コイル外側の絶縁
(C)ガラス繊維による空間の充填
(D)真空含浸
(E)整形後、外部補強
これらの基本が分かれば、オレがいなくても作業は進められ効率は上がる。

昼食後、1層目のザイロン補強を終わったところがこれ。この上に9層コイルを巻くのと今朝巻いた9層コイルの(B)〜(D)の作業は木村君にやってもらう事にした。オレは横から口を出すだけ。


2006/04/15(土)
歯医者再び

まずは朝イチでコイルを真空ポンプで引くところまでやってから、歯医者に行った。久しぶりのおじいちゃん先生であった。診察自体は問題が起きるほども診てはもらえず、歯のガーゼを替えて、歯を磨いた後には指でマッサージしてやれとか教えてもらい終了。来週の火曜か水曜に来て、と聞き、土曜しか来られないしそれも来週は無理、と答えると、じゃあ22日にしとこうかと言うので、いや、だから来週は無理なんです。その後の会話。「その次の週はお休みでしょう?」「はい、休みです。」「僕らもお休みです。」「はあ、そうでしょうねえ。」「ゴールデンウィークですからねえ。」「そうですねえ。」「どっか行くとこ無いですかねえ?」「・・・・」「僕らどっこも行くとこ無いんで、ここにいますから、29日にでも良かったら電話してから来てください。」「えっ、お休みでも良いんですか?28日の晩でも早く帰ってこられたら寄らしてもらいますけど。」「帰ってくるのも大変ですよね。名古屋あたりまで来たら、帰ってきた気分になるでしょうけどねえ。まあどっちにしても電話してから来てください。まあ大変ですねえ。」とエラく気の毒がられた。

歯医者は大したこと無かったのですぐに大学に戻り、真空チェックをしたら、線の皮膜に漏れがあったのでアラルダイトを塗って真空引き完了。スタイキャストを注入して圧力容器に入れて本日の作業は終了。月曜日に整形してザイロンを巻いてから柏に戻る予定。時間的には柏は無理か。

阪大ではまだ桜が咲いている。雨が残念。


2006/04/14(金)
柏→待兼山

朝、キャンパス駅で所長と会った。高速バスがあった時は一緒になることが多かったが、TXではほとんど無い。で、「いつもこの時間?」と訊かれ、「いえ、今日はちょっと遅めで・・・」「所長はこの時間ですか?」「いや、僕も遅めで」「バスを気にせず歩くと思えば、どの時間でも良いかと決めてないんですけど、普段はもう少し早いんですよね。歩くと気持ちいいし。」と言い訳っぽくしゃべっていると、「タクシーで行くけど乗る?」と訊かれ、「そらあ、もう」と乗せてもらった。さすがに、歩くと気持ち良いっちゅうのはどやねん?と突っ込んではもらえなかった。

午前中、新型コイルがほぼ出来上がってきた。あとは整形してリングに入れれば終わり。来週には完成間違いなし。

午後は所員懇談会。終了後、大阪に移動。今日の内に一層目のコイル巻きを終えておきたい。7時半くらいに到着して作業開始。出来上がったのがこれ。


2006/04/13(木)
そう言えばあの頃は
今日は出遅れた。いったん目が覚めたのにもう一度寝てしまったからだ。慌てて8時過ぎに家を出た。目指すは8:32秋葉原発。八重洲を歩いて思い出したが、そう言えば高速バスを使ってた頃は、八重洲口を8:30発やったわけで、それよりも早い出発である。到着は高速バスの方が少し早かったが、それでも目指す電車で行けば、9:15くらいにはキャンパスに着ける。オレは頑なに駅から歩いたから9:30くらいであったが、まあ許せる範囲やろう。

今日は昨日の引っ越しで動かした機械のチェックも兼ねて新型ロングパルスマグネットの最外層を含浸までやった。電源盤を除いてすべて順調に機能したので無事終了。あとはスタイキャストが届けばガンガン作れるのだが、ちょっと時間がかかるかも知れない。

帰宅時、八丁堀で降りると予期せぬ雨。今日の晩飯は新しい店を開拓しようかと思ってたのに、なんちゅう事か。家まで走って帰った。が、濡れネズミやった。明日はどないやねん?


2006/04/12(水)
大移動

朝からあいにくの雨だっが、豪雨ではなかったので予定通り部屋の移動をやった。まず、情報処理室の机を運び出し部屋を空っぽにする。嶽山研の協力があっても9時から始めて11時までかかった。昼前にもう一仕事できそうだったので、コイルを巻くのに使う設備類をその「元」情報処理室に移動した。コイル巻線機などは鉄の固まりなので異様に重たい。これこそ人数が頼みであった。部屋のアレンジはともかく、大方の物は運び込めたので昼休み。

昼食後は部屋の中の細かな移動をやって出来上がった新巻線室がこの写真。これまで部屋の片隅に追いやられていた巻線機が部屋の中央に鎮座している。大変使いやすい空間配置になった。これで磁場アップも間違い無しである。夕方には落ち着く物は落ち着き、本日のお仕事は終了。明日、実際に使ってみれば不具合も分かるだろう。


2006/04/11(火)
委員会・委員会
今朝はまだ雨が降ってなかったのでラッキー、キャンパスまで歩いて行けた。歩くようになって、体にある変化が現れた。本当ならお腹がへっこんだとか言いたいのだが、どうもそっちの方は変化無し。むしろ膨張気味である。この度の変化は、トイレで実感した。尾籠な話ではあるが、フンギリが良くなったのである。きっと括約筋が鍛えられたからであろう。今では紙要らずである。(でも使ってるで)

で、午前中は図書委員会である。委員会は1時間とちょっとで終了し、委員長なので昼までに議事録を作ろうとしたが完成せず、昼は強磁場昼食会。昼からは広報・出版委員会であるが、こちらはただの委員なので気は楽。それでも強磁場の新施設をパンフレットや要覧に紹介する原稿を考えないといけない。終了後、議事録の続きを完成させ、委員に送る。明日は金道ロジスティック社で働かないかんので今日中に交付申請を作っておこうと、分担者からの要求物品を計上していたら予算を使い切ってしまっていた。これはちょっといかんなあ、と思考が止まってしまったので帰宅した。

あ、やっぱり、薬を所員室に忘れてきた!


2006/04/10(月)
新しいのは難しい
先週から取りかかっている新ロングパルスであるが、今日も手強い。わけあって外コイルは真空含浸ができない。しかたがないのでスタイキャストを塗りながら巻くのであるが、美しく巻けない。そして巻き終わったコイルの面が出ない。とりあえず、固めてからこの先を考えようということで放置。

午後からはデスクワーク。直面する宿題はRHMFのプログラムと科研費の交付申請。でも4時半からは「新施設」の打ち合わせ。

夕方、鳴海君と松尾君が部屋に来て色々な話をしていってくれた。SPring-8の実験は大変やったらしいが、まあそれなりにデータが取れたそう。ロングパルスにしたらもっと楽にできるのは分かってる。作らなあかんなあ。それからスタイキャストに関しては大変な事が分かった。これについては合理的な解釈ができひん。こんな事が許されているとはなあ。


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