2011/07/12(火)
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普遍性やで
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今日は本郷で論文審査会。出かけるときは暑かったが戻る頃には風が出てきて涼しくなっていた。ここが大阪の夏とは違うところで、夜は寝やすいというか、むしろ朝方は寒くて目が覚める。
目が覚めると言えば、たまに人の論文を審査すると自分の気持ちに刺激を受けたりする。物理の目指すところは未だ知られる事の無い普遍的事実を明らかにする事であろうと思うのだが、普段の暮らしでは忘れがちである。今日のような審査会で人に意見をするとハッと思い出すのである。目先の時流に乗ることなく、より根源的な事を追求したいものである。
その点、オレのやってる事は物理のもっとも基本的な現象につながっている。「電流が作る磁場」「磁場中の電流」「磁場を発生するコイルが受ける応力」など自明な事とそうでない事とが混在している世界である。根本的に洗い直すとまったく新しい事実が出てくる可能性もあると信じている。もちろん、サッカーやテニスをやる時もこの姿勢は変わっていない。常にプレーの中に潜む普遍性を追求している。物理学者の生活に無駄はないのである。
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